お父様も驚きが隠せないようみたいで 瞬を見ながら見開いている。 そして目をすっと閉じて そうかとか、うんうんとか一人で 納得している。 「いずれお前たちに婚約させようと 思っていた。だが____」 静かにポツリと話し始め 途中でお父様は言葉を詰めた。 そして目を開けて私の方を向き 寂しそうな顔をして口を開いた。 「____本当に嫁に行ってしまうとなると 寂しくなるな…」 「お父様…」