私はその話を聞いて すぐに瞬に会えないかと電話した。 とにかく私達のこれからは ちゃんとはっきりさせたい。 そう思った。 「…最近出かけてると思ってたけど そうゆう事だったのか」 瞬はふーと一息吹くと 私を真っ直ぐ見つめてきた。 「瞬?」 「まあ、親が決めたんならしょうがないよな」 私から目線を外し ハハッと渇いたような声で笑った。 …瞬はいつだってそう。 同じところを見ているのに まるで瞬は違うところを見ているように 必死に目を細めるんだ。