空恋 ~君が残したメッセージ~





「おい、実侑…」



「ねぇ!」




俺は実侑を追いかけて


リビングへ向かった。




何か実侑がおかしい。



どうしたんだ…?




実侑は俺がリビングに来たのを確認すると



いつもの声じゃなく



冷たい声で俺の声を遮った。




「茜はどこにいるの?」



「実侑、だから」



「茜をどこにやったの⁈」





身を乗り出して



俺に乗りかかってくる。





こんな実侑初めて見た。