ゴホゴホッと 布団から顔しか出していない実侑を 可愛いと思ってしまう俺も俺だが… お約束すぎて笑える。 「ったく、茜からも何か言ってやれ」 昨日の夜から ぐったりの実佑を心配している茜は 今にも泣き出しそうな顔をしている。 それをグッと堪えるかのように ベットの側から離れようとしない。 ずっと裾を掴んでいる。 そんな茜に俺は話を振ってみる。