──────…………乗らない気分で俺は病院へと車を走らせていた。 俺の隣には、季蛍の為に買ってきたマフィンの紙袋が置かれている。 「……季蛍」 思っていた言葉が漏れる度、不安が増していく。 ……嫌い、という言葉はもしかしたら本当の本心だったのかもしれない。 と思う自分がいた。