「……あの2人にも壁、あるんだよな。きっと」







「壁?」








「そ。………これから乗り越えなきゃいけない壁。



多分その壁の目の前にいる真っ最中。








それなのに季蛍さん1人で壁の前にいるからさ。心細いのと、不安は全部季蛍さんにかかる。







当然1人で壁なんて壊せない。














壊すより乗り越えろってな」











「……いいこといいますね、上野先生」











「はは。……ありがと」












「…壊すより乗り越えろ。覚えときます」











「うん。」