それから15分ほどして、髪の毛のびしょびしょの凜がリビングへ。
「髪拭かなきゃダメだって。おいで」
若干足取りのフラつく凜を椅子に座らせて、髪を拭く。
「……芙羽」
と、名前を呼んでぐったり俺の胸元に体を預ける凜。
「凜、明日病院行く?」
髪を拭きながら凜の顔を覗く。
「…やだ」
「いつまでもそんなこといってるとさ。薬もらえないじゃん」
「薬買ってくればいいじゃん……。」
「ほら、そーやって市販に頼る。」
「病院やなんだもん…」
「じゃあさ、凜。診せて今」
「えー…」
「そしたら探してあげる。薬。」
「……………うん」