「…二週間も会えないの?」 頬に伝っていた季蛍の涙。 親指で軽く拭う。 「そんなのヤダ、蒼といたい」 時間がなくなると共に、離れたくない気持ちがいっそう強くなる。 「……離れたくない」 「……うん、俺も」 「ついていきたい」 「…………俺も連れていきたい」 「……でも叶わぬ夢だね」 「…うん。」