ゴクリと喉がなったのを見てから、タオルを取る。 そしてまた、背中をさする。 けど、俺の背中に手を回してきた陽が 「ぎゅ」 と言うから、抱きしめてやる。 だんだん治まってきた陽が目を瞑る。 久しぶりな陽の目を瞑った顔。 最近は、夜一緒に眠れなかったから。 「陽…………」 苦しいとわかっていても、陽の唇にそっと口づけしてしまった。