当然下がらないと思っていたけど、 翌朝の蒼は顔色が良くて、咳もしてない。 「季蛍のおかげー。ありがと」 起きた時の抱きしめ。 「……回復力すごいね」 「…うん。生命力」 「……どっちでもいいけど」 「でも良かった。熱が下がって」 「ほんと心配だったもん」 「ごめん」 「………たまにはいいけど」