水と薬の箱を持って部屋へ入る。 「ッゲホッ、移ッ………る」 移るから早く逃げて、とでも言うように手を振る蒼。 「大丈夫。……少しくらい平気」 「ッゲホ…」 「蒼、はい。薬」 蒼が薬を口に入れて、水を口に含む蒼。 「ッゲホゲホ」 水も薬も吹き出しそうになる蒼に急いでタオルを渡す。 「ごめ、ッゲホゲホゲホゲホ」