「いいから熱だけ計ってくんない?」 「多分7度くらいです」 「……さっきが8度で今7度な訳ないだろ」 苦笑いをして、布団の中に手を入れてみる。 なんとなく、で手探りして高島の額に触れてみた。 「……な、なんで」 「…完全に上がってんじゃん。」 手を抜いてまたため息ついて、椅子を回す。 「季蛍、どう思う?」 「主治医のクセして情けないですね。高島先生」 「……別にいいもん。俺は蒼先生みたいな魅力ないんだもん」 ………そういうことじゃないだろ、季蛍が言いたいことは。