「……さっき8度1分だったんだよね」 手首を離して腕を組む。 「えっ、高島先生熱あるの?」 季蛍が目を見開いて驚いたように首を傾げる。 「ん?うん…」 「……てっきり何かで拗ねてるのかと思ってた」 その言葉に、布団の固まりの中から 「そんなわけない…」 と声が聞こえる。