───…………まだ不規則な息を続ける果織ちゃんの背中をさする。






「そうそう、息は吐いて」








「…ッハァー……………ハァー……」









「苦しいよね……。」









思わず思っていた声が漏れた。









「……季蛍先生も…わかる?」









「わかるよ。……息吸ってとか吐いてとか言われても、苦しいからそれどころじゃないよね。


でも果織ちゃんは息するの上手。私より」









「……そんなことないよ、先生の方が…」










俯いてしまった果織ちゃんの背中をポンポンと叩いて、








「大丈夫ー。……蒼もすぐ来るから」