小児病棟をうろついていたある日。 「季蛍先生!!果織ちゃんが」 看護師が呼ぶ方へ走ると、苦しそうに息を続ける果織ちゃんがいた。 「果織ちゃん?聞こえる?」 「ッハァー、ハァ、、、」 布団を握りしめて苦しそうに息する果織ちゃん。 「蒼は?」 「蒼先生今外来なんです」 「そっか。果織ちゃん頑張ってね。……今薬入れてあげるから」