嫌だ嫌だと叫ぶ季蛍に構わず、俺はベッドに上がる。
季蛍が服を下げないように、俺は服を上げたまま押さえる。
「やだッ!!やめてっ……」
何が何でもやめてくれ、と抵抗する季蛍。
「誰が黙ってたせいでこうなってんだ。」
「やだッ!あっちいって」
「……いい加減。怒ってんの、俺。あ、港ごめん」
その場にいずらそうに部屋の隅っこに身を寄せている港。
「………ホントにいいの?嫌がってるけど…」
「いーの、遠慮なく」
「そう。わかった、じゃあ…季蛍さん、ちょっと失礼」
港が横になる季蛍の近くに椅子を置き、上げる服の中に手を入れる。
「……ここ、ね」