蒼のいないベッドの中で唸る。
と言っても、キッチンで料理してるんだけど。
「……んー…」
頭が痛いから、頭を抱えるようにして丸まる。
「季蛍ー。リビングおいで」
一言言い、また戻る蒼。
「んー……………」
おいでと言われても、怠くて体が動かない。
なんとか起こした体だけど、立てなさそう。
でも蒼が待っているからと、なんとか立ち上がってリビングへ向かう。
フラフラな足取りで。
けど、目眩がして寝室の床に座り込み、ベッドにやはり戻ろうかと手をつく。
その時蒼が寝室のドアを開けて、
「季蛍ー。……呼んでくれたっていいのに」
「……来てくれたっていいのに」
「……立てない?」
大分よくなった喉。
代わりに体が…なんだけど。
首を横に振って、手をついて立とうとする。
けど、足に力が入らなくて立ち上がれない。
そんな私を見てか、蒼の手が背中に回されて抱え上げられた。


