「ッゲホゲホ、ゲホゲホ、ッハァ、」 医局にいる人に心配かけたくなくて、タオルで口元を押さえて必死に我慢した。 「ッ…」 そのとき、ヒョイと抱え上げられて、瞑っていた目を開く。 知っている香りに安心しつつ、タオルで口元を押さえながら軽く見上げると、それは蒼で。 「呼吸、集中して」 ふと我に返り、発作にならないように呼吸を続ける。 ゆっくり、ゆっくり。 抱えられた腕の中で、だるさを感じていた私は蒼の肩に顔を乗せた。