それから数分して、高島先生と蒼が喋りながら医局に入ってきた。 「……あ」 蒼が声を上げ、顔をしかめながら、 「……季蛍、どうした?」 「………の…」 掠れる声でなんとか言うけど、聞こえないようで首を傾げながら私の頭に手を乗せる蒼。 蒼が軽く前屈みになって、私と目を合わせる。 「喉、やられてるみたいですよ。」 高島先生が蒼に言えば、 「喉?」 机にあった紙に、昨日咳が止まらなかったことと、薬は一応飲んだことを書いて見せる。 「………咳」 険しい顔をする蒼だから、目を伏せる。