その時、ドアが開いて。 「…………何してんだよ」 怒りの混じった声。 ………蒼。 「なんでお前ここにいるわけ?」 私の腕を強引に引いて身を寄せる蒼。 「………理解できない。なんなの?何回言われたと思ってんだよ。」 最後は叫びに変わった蒼の声。 「………信じらんないね。」 首を振りながら、蒼は私の手を強く握っていた。