──……「おはよー果織ちゃん」
「おはよう。蒼先生」
病室に入れば、ベッドに座っている果織ちゃんがいた。
「体調平気？」
「う、うん」
…………。
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
「あっ、蒼先生おはようございます。どうぞ」
「んー、おはよう。」
島内さんが手にしていたファイルを俺に渡す。
「ありがとう。ん、果織ちゃん、今日検査入ってるね。」
ファイルを開いて口を開く。
「……じゃ、お昼食べてから入れとくね。その前にちょっと診させて。」
「……今日も検査？」
「うん。今日も検査」
島内さんが計ってくれていた体温計が鳴り、それを紙に記入しながら言う。
