スプーンを何回も手から落としながら、落としては持って、落としては持っての繰り返しでお粥を食べ進める季蛍。







相当ぼーっとしているらしい。









「…季蛍。」









「ん」









「スプーン。落ちそう」









「…も、いい」










「ん、じゃあもう寝な。明日下がってなかったら病院ね」










「………やだ、絶対に病院なんて行かない。」











「ダメだよ。……すーぐ上がるんだから」










「嫌っ」