「宮川さーん、脱脂綿あるー?」 「はーい、今持ってきまーす」 黙々と処置を進めていると、隣の部屋からやだやだと声が聞こえて、思わず苦笑いを浮かべる。 紛れもなく季蛍の声だし。 「……蒼先生ー、どうぞ」 「ありがとう」