「蒼先生ー!!あっ、高島先生も!!
こっち来てください!!」
看護士が手招きするので、何事やらと部屋に入る。
「あれ?……季蛍」
なんだか酷い怪我を負った患者さんを処置する季蛍だけど、その顔色はとてもじゃないけど悪い。
「…あ、蒼……と高島先生」
涙目なのは気のせい…?
「……蒼先生、」
高島も少し違和感を覚えたのか、俺の背後で名を呼ぶ。
「……季蛍、俺代わるから。隣の部屋行け」
少し間をおいて、何も言わず隣の部屋へ行く季蛍。
「……あ、じゃあ蒼先生、お願いします」
「了解」
季蛍の後を高島も追う。


