──「んんっ!!やだ、離して!」 「季蛍に話がある」 ズルズル季蛍を連れて、俺の診察室へ。 「……季蛍。ちょっと服捲っていい?」 えっ、と微かに声を上げた季蛍が首を振る。 「…高島がさ。ここが青くなってたって」 右か左かを聞かなかったから、季蛍の脇腹の両方を俺の両手で軽く触れる。 「ん」 と微かに声を上げて、椅子を軽く引くから、何かあることに間違いはなさそうだけど。 「……季蛍。診せて?」