「高島、俺が渡した紙」






「あ。はい」






高島先生がファイルを開いて次々と紙を並べる。








私の方向きに紙が並べられていく。









「……三年前の体重。」







紙をトントンと叩いて高島先生が言う。








「これが二年前」








「……」








「…こっちが去年」








「…………」








最後の紙を高島先生が人差し指でトントンと叩いて、








「これ今年。………で。これどういうこと?」








蒼は腕組み、高島先生は机に肘をついて紙を叩く。







「……どんどん減ってってるんだけど」









「なんでこれ…」









「蒼先生にできないことはない。でしょ?」









「…………」