その次の日からが大変で。
なんせ薬を飲んでくれない。
喉が痛むから。
「………ごちそうさま」
飲み物みたいなお粥を食べ終えた季蛍に、薬の袋をチラチラさせる。
「はい。次飲むよ」
「さっき頑張ったもん……」
「それは昼の分でしょ。」
「………だって」
「喉痛いんでしょ?でもお粥食べれたじゃない。……飲めるよ、薬も」
「………ん。」
「頑張れるね。偉い」
薬を出して、水と渡す。
「……」
恐る恐る薬を飲み込む季蛍。
顔をしかめるけど、飲み込めたみたい。
「ん。よし、寝よう。明日には熱下がってると思うよ…。薬飲んだし」
「………うん」