「ん。いいよ、季蛍」 聴診器を抜いて、パソコンに戻る高島。 「……そんな泣かないの。苦しいでしょ」 背中をさすりながら季蛍の涙を拭う。 「……季蛍、圧舌子使わないから口開けて」 小さく口を開けた季蛍の喉を覗き込んで、 「ん。……じゃーあー……。 ……蒼先生、薬何日分出します?」 「んー………」 「とりあえず…4日でいいです?」 「うん。それで熱下がらなかったらまた来る」 「わかりました」