「あ、服着たの?季蛍」






コクリと頷く季蛍。






「じゃあ服捲って。……今から診察しちゃうから」








「嫌ッ」








「……嫌って何?季蛍。………ほら」








「やなのッ!!」







「………はぁ」







ため息一つ、季蛍の服を捲る。









と、同時に震え出す手。







高島も気づいたようで、俺と目を合わせる。








…これ、昨日の夜も見たような。









「…ねぇ。季蛍、昨日の夜の夢って」









目にたまった涙を拭いながら、季蛍に言う。








「……萩瀬、のこと?」








コクリと頷いた季蛍…。









だからか……………。











夢で思い出して、現実でも嫌になっちゃった…ってやつ。








「……いつも言ってるでしょ。高島なんだから」








「やなの」








「……季蛍」