嫌がる季蛍の服を脱がせる。
「じゃ、診るよ。季蛍」
パソコンから視線を変えた高島が、白衣の袖を軽く捲って椅子を寄せる。
「やだっ」
「季蛍。………高島が診てくれるって言ってんだから。大人しくしろ」
「嫌ッ」
高島が背中からわき腹にかけてをじっくり診ていく。
「………ん。薬効きましたね」
「みたいだな」
「あ、でも飲み終えて下さいね」
「了解」
「………蕁麻疹は大丈夫そうだね…。でもまた出るかもしんないんで」
「うん。見張っとく」
「お願いします」
高島がパソコンをカタカタしている間、服を着る季蛍。


