夜中、すすり泣きで目が覚めた。
ベッドサイドの明かりをつけてみる。
掛け布団をぎゅっと握って、向こうを向いて泣いてる…?季蛍。
「……きーほ」
手で季蛍の体をこっちに向ける。
横たわりながら季蛍の涙を拭う。
「……どうした?…怠い?」
首を振る季蛍。
の、手は若干震えている。
「……季蛍、どうしたの?」
「……。」
親指で涙をそっと拭う。
「………夢」
「夢見たの?」
コクリと頷く季蛍を引き寄せて、
「そっか。……起こしていいよ。」
トントン背中を叩いているうちに、スヤスヤ寝息が聞こえた。
……夢で泣いてた。
……どんな…夢?


