「水分も摂ってるみたいだし。薬出すねー」
パソコンに目を向ける蒼。
「はぁっくしゅん」
「……移すなよ、高島」
蒼がパソコンに目を向けながら言う。
「わかってま……っくしゅん」
「…………もう移されそうな気しかしない」
「高島……。ほんと辛そうだな、なんか」
「ひんくしゅんッ。ぶぇっくしゅん」
「………もー、高島ー。」
思わず笑ってしまう蒼と俺。
「だぶぇっくしゅん、えっくしゅん、ばぁっくしゅん、ひんくしゅん」
「…なんか花粉症の人みたいなくしゃみすんな」
「とまらな…ッぶぇっくしゅん」
「……あとで診たげるー」
パソコンカタカタする蒼が高島に言う。
「やですッくしゅん」
「やです?言わせないよそんなこと。…くしゃみしすぎだし。」
「……気のせ…ッくしゅん」