「んふふ、泣かないの。」
涙をそっと拭う。
「……頑張りすぎるとさ。過呼吸になったり、苦しくなったりするから。
……甘えな。先生に」
「……うん」
「高島にも甘えてあげて?……果織ちゃんのこと大好きみたいだから。
……甘えてあげると喜ぶよ」
そう言えば、果織ちゃんも笑う。
「……あのね?先生」
「ん…?」
「……私、怖いの。いろいろ薬飲んだり、蒼先生が点滴してくれたりするけど、効いてないんじゃないかなって思うし…。
……退院できないのかなって思うようになって」
「……うん」
「だから点滴も怖いし、……薬も怖いし。」
「そう。……話してくれてありがとね。」
「………うん」