病室に入れば、号泣…とまではいかないが、泣いている果織ちゃんがいた。 「………かーおりちゃんっ。おはよう」 「………」 「おーはよ?先生来たんだけどなぁ」 「……」 「蒼先生来たんだけどなーッ」 「……」 「……おはよ」 少し体をこっちに向けた果織ちゃんに言う。 どうしたの?って聞かない方がいい。 ……今までの経験から言えば。 「……蒼先生」 「うん。先生来た」 「…………はよ」 「んふふ、おはよう。……今日もいい天気だよ?ほら」 「…ほんとだ」