「急変?」
「はい、蒼先生今、外来行ってるもんで」
良くなりつつある果織ちゃんの急変。
少々焦り気味の看護士についていく。
「今朝まで落ち着いてたんですけど、突然呼吸が不規則になって……」
病室に入る。
「外来終わったら蒼先生すぐ来れるように伝えといて!!」
「あ、はい」
1人の看護士が病室を出て行き、うつ伏せで苦しそうに呼吸する果織ちゃん。
「果織ちゃん、仰向けになろ?それだと苦しいよね」
「ッケホケホ、んーッ………」
「果織ちゃん、」
抱き抱えて仰向けに寝かせた。
「……果織ちゃん」
熱がないのにも関わらず、額には汗をかいていて。
「過呼吸…?果織ちゃん。……息、ゆっくりしてごらん」
「んッ無理……」
「ほら、スーハースーハーだよ?果織ちゃん」
若干パニック気味な果織ちゃんの背中をさする。
「果織ちゃん、泣くと苦しいよ」
「今蒼先生が外来終わって、こっちに向かってるそうです」
「あ、ほんと。果織ちゃん、蒼先生来てるって。」