口元にタオルをあてる季蛍を抱え、診察室へ直行。 思わず、ゴクリと喉を鳴らす…。 ゆっくり開けた診察室の中には、 「……あぁ、港」 ホッとした…。 季蛍もホッとしたみたいで、謎の微笑みを俺に向ける。 「…良かったね」 2人で頷き診察室に入る。 「………え、何が?」 不思議そうに首を傾げる港。 「あぁ、いや、こっちの話」