だけど、もっと驚いたのは翌朝の陽を見たときで。
仕事が休みだったのに、こーたんの声が珍しく聞こえなくて、起きあがってみた。
リビングにいたのは、うずくまる陽で。
「……陽?」
「あ、港……おはよ」
「おはよう。……どうした?」
「な、なんでもないのッ」
「……陽。」
逃げようとする陽の腕を掴み、抱き上げてソファに座らせた。
陽の顔色は、寝不足なのか…体調不良なのか、悪い。
額に手を触れてみる。
次に首。
「………熱いね。陽、昨日も怠かったの?」
「……」
「はー。まぁいいや。……熱、計ってみよ」
「やだ、怠くない。」
「案の定うずくまってたでしょ。」


