点滴やら薬やら持って果織ちゃんの病室へ。




「…持ってきたよー。最初、点滴刺すから腕だして?」






「………」







「果織ちゃん、」







渋々だされた手だけど、刺そうとすればすぐに引っ込める。






「…ん?どうした?」







「……点滴、やだ」







「一瞬だよ。……ほら、ここに刺すから。ね?」







「ここ?」







「うん。ここらへん。」







「……………」