「点滴外して薬飲まないって…。何?なんか嫌なことでもあったのかな?」
「…簡単に言えば治療拒否ですね。どうしたんですかね……」
「んー…。あとで行ってみる」
「ですね」
「なぁ、知ってる?芙羽の担当になった患者さん。……検査入院だっけな。
中学二年生の女の子。…確か、那帆ちゃんって名前だったかな」
「その子がどうかしたんですか?」
「…すごいよ。反抗?芙羽の疲れっぷり尋常じゃない」
「そうなんですか…」
「すごいね。来ないでとか、やだとか…。」
「中学二年生って、結構難しいじゃないですか。」
「放っておく訳にもいかないからね。……まぁ芙羽はしばらく泊まり込み、続くと思うけど」
「あぁ……。そうですね…」