季蛍が退院したばっかりで、いつもの発作でもすごく心配しているらしい蒼先生。 またあんな苦しい入院生活をさせるのが嫌なんだと。 蒼先生から聞いた話だけど。 拾い集めたファイルを抱えて、季蛍が完全に落ち着いた頃、蒼先生と医局へ向かう。 「落とすなよー」 「蒼先生に言われたくないですよ」 「……だな」 「んふふ、蒼先生の珍しい姿、見ちゃいました」 「嬉しそうだな。……人の不幸ホント好きだよな。」 「違いますよー。」