「……ッハァ」 「落ち着いた?」 「……うん」 蒼先生が落ち着いた季蛍の隣でハァーっと息を吐いて、ベッドに腰掛ける。 「…………あぁッ。しまった…」 散らばるファイルを見つめて呟いた蒼先生が、ファイルを拾い始める。 俺も拾いながら 「蒼先生の付録以下ですよ。僕は」 「ごめんってー」 「まさか俺の存在を忘れるとは…」 「違うんだよ。なんか焦っちゃって」 「……珍しいですね、蒼先生が焦るなんて」 「季蛍が退院したばっかだから余計に…」 「不安なんですね。」 「………ん、うん」