「季蛍。これファイルね」
「んー、ありがと」
蒼先生と喋る季蛍を見つめていた。
……同じ仕事場で働く、愛し愛され夫婦。
羨ましい。
「高島ー。ちょっと手伝って」
と、窓際に重ねられたら書類のファイルを指差す蒼先生。
「これ全部持って行くんですか?」
「持ってくよ。……ぱっと見200はあるな」
「はぁーすごい量ですね」
「医局まで持ってくんだってさ。」
窓際の重ねられたファイルを蒼先生と見つめる。
「これ誰がここに運んできたのかな。」
「誰ですかね?でもなんで季蛍の病室に?」
「季蛍ー。これ誰が運んできたの?」
蒼先生がファイルを抱えながら聞く。
……………。
俺もファイルを抱える。
「…ん?季蛍ー?」
蒼先生がファイルを抱えて振り向くと、
「あ、季蛍!?」
バッサーーッ
どう言うわけか蒼先生がファイルを床にぶちまけたので、何事かと振り向いた。
そしたら、胸元を掴んで苦しそうに座り込む季蛍がいた。
「え、どうした?急に?季蛍ッ……」
相当焦ったらしく、ファイルのことなんか気にもとめない蒼先生が季蛍を抱える。


