「あー!!蒼先生」
ナースステーションから顔を覗かせた看護士が、ブンブンファイルを振っている。
「あぁ、高島先生も?」
「……ほら、僕はいつも蒼先生の付録なんです」
小声で蒼先生に囁けば、ハハッと笑う蒼先生。
「付録って。」
と、蒼先生に返されて、看護士の元へ歩く。
「これ、季蛍先生に渡していただけます?こっちは蒼先生のファイルです」
「季蛍にね。ありがと」
蒼先生がファイルを受け取り、季蛍の診察室へ歩きながら
「別にいいんです。僕は蒼先生の付録ですから」
「………あのなぁ。以前の自信の高島はどこへ行ったんだよ」
「自信の高島はきっと今休業中です」
「…ホントあれだな、ネガティブ」


