「高島先生ッ、来て下さい!!」







院内を見回っていた俺の元へ、島内さんが慌てて走ってくる。






「ん?」







なんだか慌てていたので、俺も指差す方へ島内さんと走る。







「果織ちゃんの急変なんですッ」









「蒼先生もういる?」









「それが、今外来中でッ」








「急変ってどんな感じ?」








「吐き気止まらなくて、ずっと洗面器手放さなくて。 

すごく手が震えていて」








「手…」