翌朝、目を開けるとそこにいたのは
「蒼ッ」
無意識に飛び起きて抱きついていた。
「季蛍……」
「………蒼」
久しぶりに感じた、白衣越しの蒼の温もり。
「ごめんね。全然来てやれなくて」
懸命に首を振る。
「元気そうで何より」
……え?
今思えば、昨日のだるさもない。
「…熱がね、6度代になったよ」
蒼の笑みで返され、私も微笑み返す。
「……高島が、さっき季蛍のこと診てたけど。明日退院していいってさ」
「本当?」
「良かったね。……良かった」
抱き返してくれた蒼の温もりは、多分、一生忘れない。
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