港くんが呼んでくれたらしくて、背中をずっとさすってもらっていると、高島先生が病室へ。
「季蛍ー。あ、上野先生。すいません、なんか」
と、私の体を起こす高島先生。
「ううん、平気」
高島先生が額に手を当てると、やっぱり険しい顔をする。
「……なんで下がらないのかな。薬かえようかな」
高島先生が椅子に腰掛けて、服の中に素早く聴診器を入れられる。
「……ん」
やっぱり怠くて、起こされた体を早く横にしたくて唸っていたら、港くんがまた背中をさすってくれる。
「ん、いいよ。……点滴追加するね、季蛍」
「…はい」
「蒼…来れないのかな。今日も」
「僕も今蒼先生と院内走り回ってたところなんで。……夜でも入院患者さんの体調優れなくて。
皆さん」
「そっか」
「来れそうだったら蒼先生来ると思うから。」
「…はい」
「ん、じゃあ少し寝てな。」
横にされて、布団を掛ける。
少し様子見してから行く、と言った高島先生と、港くんが病室内で喋るのを聞いて目を閉じる。


