ガラガラッ
「あー、島内さん。おはよう」
「おはようございます。高島先生」
「季蛍もおはよ」
「おはよう…ございます」
「熱、下がらないね。いい加減下がると思ってたんだけどな。」
とか言いつつ、手元の紙に何やら書き込む高島先生。
「蒼先生、今朝すごかったよ。
『季蛍の熱上がってる?具合悪そう?吐いてない?泣いてない?寂しがってない?ご飯食べてる?』
って。俺に。
…愛されてるね、季蛍」
それを聞いて病室の中の三人は、蒼の行動に微笑む。
「……心配性だな、蒼」
「でも季蛍辛そうだし、ちょっと顔色悪いし。熱、計ってみて」
島内さんが丁寧に服を開けて、体温計を挟んでくれた。