「とりあえず熱はかろ。なんか結構熱いから」
「…うん」
体温計を挟んで、額に手を触れる
「戻すのと、お腹が痛いだけ?あとはない?」
「…………痛い」
ピピピピッ ピピピピッ
「………8度あるじゃん。」
「……蒼、トイレ」
「えっ?吐く?」
頷く季蛍。
とにかく季蛍を抱えて、トイレまで。
「ッケホケホケホ、ケホケホ」
激しく嘔吐を繰り返す季蛍。
「………これで何回目くらい?」
「……5回は越してる」
……………そんなに?
「…季蛍さ、今から病院行こう。高島がいるかも。まだ」
「……でも、蒼せっかく帰って…」
「俺のことはいいから。」


