「……もう平気?」





コクリと頷く季蛍の口を濯がせて、また抱えて病室へ戻る。






「蒼先生ー。点滴……」







『外してたみたいです』と苦笑いで言う看護士。







………点滴抜かずにトイレへ駆け込めたってことはそういうことになるか。







「ダメでしょ。点滴勝手に外したら」







ベッドに下ろした季蛍に言う。







「……」







「無視しないの。いつ外したの。…副作用でてから?」







「……」








「はぁー………」