病室に行けば、ベッドからずり落ちて洗面器に顔を突っ込む季蛍。
しかも号泣。
「季蛍。…大丈夫?」
しゃがんで背中をさする。
「……ッゲホ…ゲホゲホ………ゲホ」
「ん…。出てないね、あんま」
コクリと頷く季蛍は、もう真っ青な顔。
「蒼先生ー、今ベッドのシーツかえます」
「あ。ほんと。……じゃあ季蛍トイレ行こうか」
「……ん。」
「じゃあ島内さんよろしくね」
「はいー」
気持ち悪そうな季蛍を抱えて、そのままトイレへ直行。
「あおッ………吐…」
「ちょっと待って」
男女共用トイレへ飛び込み、流しの所で季蛍を降ろす。
季蛍の背後で、体を支えながら背中をさする。
「ッゲホゲホ…」
……吐けないっぽいな。
「……季蛍?」
「ッゲホゲホゲホ、ゲホ」


